元ニートだった私の話

タイトルどおり私はニートだった。
思い返せば原因は不明だが、幼稚園児の頃から「毎日通う」という事ができない人間だった。
小学生以降もいじめられている訳ではないのだが、父親に棒で叩かれ手を引きずられても行きたくなかった。泣いて泣いて、風邪をひいたと嘘ついて体温計を擦っていい感じの温度にして休んだりもした。
そうするとだんだん勉強についていけず、余計に行けなくなってしまうという悪循環に陥ってしまった。
当時の自分を殴りたい。勉強をきちんとしておけばよかったと後悔しかしていない。

ただ引きこもってはいたが両親共に働いていたので家事は私が全部やっていた。
両親に弁当、朝ごはん、晩ご飯を作り掃除洗濯を毎日やっていた。
因みに私には姉と兄がいる。
姉は私とは違い真っ当に生きて真っ当に結婚して子供を産んだ凄い人だ。
兄はそのうち書くと思うがクソキチヒキニートコドモオジサンである。

そんなニートの私にも転機が訪れた。
ずっと将来に不安を感じながらも踏み出せずにいた時に、姉が待望の赤ちゃんを妊娠し出産したのである。
私は姉の子を溺愛している。お腹の中にいた時からひたすら愛でた。産まれる前から世界一可愛い。
そして産まれすくすく育つ姉の子供を見ていて気づいてしまった。

この子が大きくなって色んな事を知っていくにつれて「ニート」である事がとても恥ずかしい、そんなのが血縁者にいたら嫌がられるに決まっている!という現実に。
だから私は姉の子が色んな事を知っていく前に立ち上がり、バイトだろうがなんだろうが「仕事」を始めた。
そうして脱ニートに成功したのである。

そして現在…それなりに責任のある立場にもなり、給料は低いし最低賃金800円だけど取り敢えず生きている。
働いてると、姉の子にプレゼント買ってあげたりお年玉をあげたりできるんだぞ!

仕事はしんどいけど、幼稚園児の頃と違ってDead or Aliveなので頑張るしかない。

実のところ一度転職していて、前の職場ては先輩女性に仕事の事を聞いてもガン無視され続けて、女性上司にいびられて消毒用アルコール吹き掛けられたりして人間関係に堪えられなくなり、生理が止まり眠れなくなって完徹で次の日出勤などがあり精神安定剤睡眠導入剤を飲みはじめるまでになり辞めて今の職場にいる。

前職場と現職場はわりと近場で当時、他の同僚がいないのをいい事に例えば「500円以上購入でスタンプ1コ」というポイントカードがありそれを持参された方の会計が800円くらいでも2コ押してたら、現職場で「いつもスタンプたくさん推してくれる人」として再会し印象よく思われていたと知ることとなったりする。

仕事は内容もさることながら、人間関係が一番重要だと思い知り、今また思い知らされた昨今…。

私が脱ニートした話は以上。